言葉が現実を創る
- Yukari Nitta
- 7 日前
- 読了時間: 3分
■ 言葉が現実を創る〜あなたのセルフトークを見直す時 〜
こんにちは、新田ゆかりです。
これまで「RAS(脳のフィルター機能)」や「セルフイメージ」について触れてきました。
今日は、そのセルフイメージを形成する最も強力な要素「言葉と感情」の力について掘り下げていきます。
◆ 言葉は化学反応を起こす
脳科学の研究によると、私たちが言葉を聞いたり、読んだり、考えたりすると、脳内では実際にその言葉に対応した化学反応が起こります。 ネガティブな言葉を聞くと、ストレスホルモンが分泌され、身体は緊張状態になります。逆に、ポジティブな言葉を聞くと、幸福感をもたらす神経伝達物質が分泌されるのです。 そして、最も頻繁に耳にする言葉は、実は「自分自身が自分に向けて発する言葉」、つまり「セルフトーク」なのです。
◆ あなたのセルフトークはどんな種類?
心理学者のショーン・エイカーによると、私たちは一日に約6万の思考を持つといわれています。そのうち多くは無意識のうちに繰り返される「セルフトーク」です。
このセルフトークには、大きく分けて3つのタイプがあります:
1. 自己批判型:「私はダメな人間だ」「また失敗した」「なんで上手くできないんだろう」
2. 自己制限型:「私には無理」「そんなの向いていない」「チャレンジする勇気がない」 3. 自己励まし型:「一歩ずつ進もう」「失敗しても学びがある」「私にもできる」
あなたは普段、どのタイプのセルフトークが多いでしょうか?
◆ 感情を伴った言葉の力
言葉の影響力は、それに伴う感情によってさらに強まります。 例えば、小さい頃に
「なんでこんな簡単なこともできないの!」
と強い否定の感情と共に言われた経験があれば、その言葉は深く記憶に刻まれ、セルフイメージの一部となります。
同様に、「すごいね、よくできたね!」と喜びや誇りといった感情と共に言われた経験は、肯定的なセルフイメージの形成に繋がります。
◆ セルフトークを変える実践ワーク
では、否定的なセルフトークに気づき、それを変えるための実践ワークをご紹介します。
【ネガティブなセルフトークの書き換えワーク】
1. 自分の否定的なセルフトークを紙に書き出す 例:「私は人前で話すのが苦手だ」
2. それを支える「証拠」を書き出す 例:「過去に発表で失敗した」「声が小さいと言われた」
3. その「証拠」に反する経験はないか考える 例:「友人との会話では楽しく話せる」「好きな話題なら熱く語れる」
4. 新しい、より現実的で建設的なセルフトークを作る 例:「私は興味のあることなら人に伝えることができる。練習と準備をすれば、人前でも話せるようになる」
5. 新しいセルフトークを毎日、感情を込めて声に出して読み上げる この実践を続けることで、徐々に否定的なセルフトークが減り、新しい、より前向きなセルフイメージが形成されていきます。
◆ 小さな変化から始めよう
セルフトークを変えるのは、一朝一夕にはいきません。しかし、意識的に取り組むことで確実に変化は起こります。 明日のメールでは、このセルフイメージと行動の関係について、特に「コンフォートゾーン」という概念を通して、なぜ私たちは変化を恐れるのか、そしてどうすれば新しい一歩を踏み出せるのかについてお話します。 今日からでも、ぜひ自分のセルフトークに耳を傾け、どんな言葉で自分と対話しているか観察してみてください。気づくことが、変化の第一歩です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回もまた新たな気づきをシェアできることを楽しみにしています。

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