脳は『重要』と思うことしか見ていない!?RASという驚きのシステム
- Yukari Nitta
- 5月24日
- 読了時間: 2分
こんにちは、認知科学コーチングの専門家の新田ゆかりです。
前回は「頑張っているのに充実感がない」という多くの女性が抱える悩みについてお話ししました。
今日は、その背景にある「脳のメカニズム」について、もう少し踏み込んでみたいと思います。
◆ あなたの脳は、何を「現実」として認識している?
私たちの脳は、1秒間に約1100万ビットもの情報を受け取っています。
しかし、意識的に処理できるのはたったの40ビットほど。
つまり、私たちが「現実」だと思っているものは、実際には膨大な情報の中からごくわずかだけを切り取ったものなのです。
◆ RAS(脳幹網様体賦活系)というフィルター では、その膨大な情報から何を選び取るのか?
それを決めるのが「RAS」という脳のフィルター機能です。
RASは、「あなたが重要だと思っていること」だけを意識上に上げてくれます。
逆に言えば、「重要でないと思っていること」は、あなたの目の前にあっても見えなくなるのです。
例えば、こんな経験はありませんか?
・新しい車を買おうと思った途端、街中で同じ車をよく見かけるようになった
・妊娠中は、周りに妊婦さんが多く感じる
・新しい言葉を覚えたら、その言葉をあちこちで見聞きするようになった
これらは全て、RASが働いた結果なのです。
◆ RASはどのように人生に影響する?
このRASの仕組みを理解すると、ある重要な事実に気づきます。
それは、
「あなたが何を重要だと思うか」によって
あなたの「見える現実」が変わるということ。
もし「自分には才能がない」と思っていれば、RASはその証拠となる情報ばかりを集めてきます。
逆に、「私には可能性がある」と思えば、その裏付けとなる情報が目に入りやすくなるのです。
◆ 今日からできる簡単なエクササイズ RASの働きを実感するために、今日一日こんなことを試してみてください。
【1日で気分を変えるRASトレーニング】
1. 朝起きたら「今日は良いことがある」と声に出す
2. 1日の中で「良かったこと」「嬉しかったこと」を意識的に探す
3. 寝る前に、見つけた「良いこと」を3つノートに書き留める
これを続けると、徐々にRASが「良いこと」に敏感になり、普段見えているものへの感じ方が変化していくことでしょう。
【心とキャリア再起動1DAY講座】
6/29(日)
13:00〜15:00
石川県立図書館1F 食文化体験スペース
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